紀子の食卓

紀子の食卓

紀子の食卓

つまり、シャンパンとグラス。

あなたはあなたの関係者ですか?
あなたはあなたに関係していますか?

カフェの男
現実の社会はあまりにも過酷で父や母や子供や妻や夫を演じるには人々は疲れ果てて表裏は複雑でしっくりいきません。
ここではすべてが嘘で表も裏もありません。
むしろ全面的に虚構を突き進むこと、それで初めて自分と出会えるのです。
砂漠を感じるのです。
孤独を感じるのです。
実感するのです。
確固たる砂漠で生き抜く事、それが役割です。

決壊ダム
いじめられる子の役割は誰かが担わないといけないの。
つまり、シャンパンとグラス。
花と花瓶。
誰もがシャンパンであり花であろうとするそんな関係ばっかりがはびこっている世界で、誰かがグラスであり花瓶であるそんな役割を引き受けなければいけない。
主人と奴隷の関係かもしれない。
もの凄く冷たい資本主義の潤滑油にすぎなくても、みんなが幸せである為に役割を担う事。

誰かがライオンを引き受け、誰かが喰われなきゃいけない。
それがサークルの輪だと思う。
矛盾だってあるけれど、円周率だって3.14の後に無限の少数が並んで少しも完結しないように現実の輪も完璧にはいかない。

上野駅54
太い輪郭線で描けば太い輪郭線で輪は完璧に見える。

あなたはライオンになればいい。
私がウサギになってあげるよ。

幸せを得たい人間たちのあの図太い輪郭にはウンザリしている。
誰もウサギにはなりたがらないくせにウサギを食べたがる、そんなジャングルなんて無い。

  • 2005年(第40回)カルロヴィヴァリ国際映画祭<チェコ>
    コンペティション特別表彰・国際シネクラブ連盟(FICC)ドンキホーテ賞 受賞
  • 2006年(第10回)プチョン国際ファンタスティック映画祭<韓国>
    コンペティション最優秀女優賞(吹石一恵)・観客賞 受賞

『自殺サークル』『奇妙なサーカス』など、数々の問題作で国際的にも高い評価を受ける鬼才・園子温監督が、”一家団欒”という日常的風景に潜むウソを暴き、家族という虚構を演じる家族を通して、既に崩壊している現代家族の姿を浮き彫りにした衝撃の”ホームドラマ”。大きな物議を醸し出した02年の『自殺サークル』で描いた”ネット自殺”の真相に迫る作品ともなっており、カルロヴィヴァリ国際映画祭特別表彰など、海外の映画祭でも大きな賞賛を浴びた。紀子役を見事に演じ切り、女優として新境地を開いた吹石一恵は、プチョン国際ファンタスティック映画祭で最優秀女優賞を受賞。映画初出演で妹・ユカ役を演じた吉高由里子のフレッシュで個性的な魅力、クミコ役を演じたつぐみの怖いまでの存在感、父・徹三役を演じた日本映画界の名バイプレヤー・光石研の鬼気迫る演技が作品に圧倒的な厚みを与えている。

ストーリー
家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。
サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹も家出。
その後母が自殺し、残された父親は娘たちの消息を追う。

この世界は虚構の楽園 一家団欒という日常にひそむ、嘘―。

【スタッフ&キャスト】
原作・脚本・監督:園子温
音楽:長谷川智樹
テーマ曲:「Lemon Song」 / 挿入歌:マイク真木「バラが咲いた」

吹石一恵 / つぐみ / 吉高由里子 / 光石研
並樹史朗 宮田早苗 三津谷葉子 安藤玉恵 渡辺奈緒子 古屋兎丸 手塚とおる

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